作品/小説
ワガママ(CP要素なし)
「何で…」
「僕って自己中だからさ、自分のことしか考えられないんだよね」
「手、離してよ」
「嫌だ、僕は自分のワガママを通す」
「言ってる意味が…」
「僕は君ともっと一緒にいたい、だから君を止める」
「…確かにそれはワガママだね、ボクの意見なんてまるで無視だ」
「だから言ったろ?僕は自己中だって」
「ボクといたって何もないのに」
「確かに君の”カラダ”と一緒にいても何もないけどね」
「?」
「僕が一緒にいたいのは君の”カラダ”じゃなくて君の”ココロ”」
「……」
「あはは、何言ってんだこいつって顔してる」
「そりゃするに決まってるだろ…」
「まあということだから、僕のワガママ通させてよ」
(そして君のソレを僕にも分けて、一緒に苦しいねって笑い合わせてよ)